皆さん常識ってありますよね?
今の時代では当たり前だと思われていることです。
しかし、時代が変われば常識は大きく変わります。
そして常識が変わることは恋愛においても同じです。
そこで今回はいつもと趣向を変えて
「平安時代の恋愛の出会い」をご紹介しようと思います。
時代が変わるとこんなにも常識が変わるんだと楽しんでいただければ嬉しいです。
平安時代の出会いのきっかけ
垣間見(かいまみ)
平安時代の女性は、
肉体関係を結ぶまでは男性の前に顔を見せません。
じゃあどうやって男性と女性は出会うのか。
1つの方法が「垣間見」です。
垣間見は言葉の通り、「垣根の間から覗き見る」ことです。
今の時代だとそうとうやばいですよね?
今やったら犯罪ですよね。
しかし、平安時代では垣間見は当たり前。
あからさまにやりすぎると女性が隠れてしまうため、遠慮しながらではありましたが、ばれても何もありませんでした。
噂・評判
垣間見ともう1つ、出会いのきっかけになるのが「噂・評判」です。
これは、今の噂とほぼ同じです。
平安時代では、男性と女性が出会うことはほとんどなかったため、男性も、女性を知る手段が覗き見るか噂を聞くかしかなかったのでしょう。
ただ、直接会えない分、噂のパワーは今以上です。
そのため、いい婿が欲しいと考える女性の親や使用人は、
あえていい噂を流すこともありました。
平安時代の出会い
懸想文
「垣間見」や「噂・評判」で男性が
「あー。この女性は素敵だな」と思ったら、
男性は女性に対して「懸想文」を出します。
懸想文はラブレターの事です。
懸想文の文体はなんと和歌です。
五七五七七で粋な和歌を詠まないといけません。
センスがとわれそうです。(笑)
そして懸想文をもらった女性は「この男性ありだな」と思ったら、
同じように懸想文を返します。
そして、何度かやり取りをしたのちに、男性がこの女性と会いたいと思ったら
「あなたに会いたいです」という内容の和歌をそれとなく送ります。
それとなくがポイントです。
あからさますぎると、ダサいと思われてしまい、
断られてしまうのです。
男性の「あなたに会いたいです」の和歌に、女性がそれとなくオッケーすると初めて出会うことができるのです。
豆知識
「垣間見」や「噂・評判」で気になった女性に対して、男性が懸想文を送って出会いに発展すると書きましたが、
懸想文は手紙ですので代筆が可能です。
今まで会ったことのない男女のやり取りですので筆跡がわかるはずありませんもんね。
平安時代での出会いはとても貴重なもので、出会いが結婚に直結する可能性も高いです。
しかも女性側は男性からの懸想文を待つことしかできないので、素敵な男性からの懸想文は絶好のチャンスです。
絶好のチャンスとは素敵な男性と結婚できるチャンスであり、
結婚は一族が反映するチャンスなのです。
平安時代の貴族の女性の一族は、一族の繁栄が何よりも大事。
そこで、良さそうな男性からの和歌があったら進んで代筆を行うこともあったようです。
現代と平安時代の違い
価値観の違い
現代では「容姿・性格・金銭的豊かさ」などが素敵な男女を判断するための条件ではないでしょうか?
しかし、平安時代では
「和歌のうまさ」
がとても大事だったのです。
現代では付き合いたいと思う人がいた時に
「あーでも、この人は和歌が上手じゃないからやめとこうかな」
なんてならないですよね?
でも、平安時代では当たり前の事だったんです。
何が大事なのかは時代によって大きく変わるということですね。
制度の違い
現代では身分制度が厳しくあるわけではありませんが、
平安時代では身分が全てでした。
上の身分の人に逆らうことは許されないし、
誰もが上の身分にいくことを望みました。
出会いも身分を上げるための手段の1つだと考えていた平安時代の人も多くいました。
身分が高ければ一生一族安泰。
何とも不思議な感じがしますが平安時代ではこれが当然だったんですね。
最後に
いかがだったでしょうか?
「現代がいい」「平安時代は変」
今を生きる私たちはそう思うかもしれませんが、
1000年後の未来からみたら現代の恋愛も、
もしかしたら変かもしれません。
今の常識はあくまで今の常識で、不変ではありません。
もちろん守ったほうがいい常識もあるでしょう。
ただ、必要以上に常識に縛られすぎず、
自由に恋愛してみてもいいかもしれませんね。
恋愛相談はInstagramのDMから受け付け中ですのでお気軽にご相談ください!
[…] 平安時代の出会い方についてはこちらの記事をご覧ください! […]